FREDDY

のみとり侍のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

のみとり侍(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

鶴橋監督自身が脚本も兼任し、小松重男の短編小説集「蚤とり侍」の人気エピソードをもとに再構築した、鶴橋康夫監督が阿部寛とタッグを組んだ時代劇コメディ作品ということで。印象としては、小林寛之進を演じた阿部寛をはじめ、おみねを演じた寺島しのぶや牧野備前守忠精を演じた松重豊、清兵衛を演じた豊川悦司などといったキャスト陣は魅力的で心惹かれるものを強く感じましたし、それぞれが演じた登場人物らも個性的で、彼らが織り成すユニークな掛け合いやコメディは面白かった。やはり、阿部寛や寺島しのぶ、豊川悦司の体当たりな演技には驚きましたし、作品に対する"熱"が伝わり好印象。演技はもちろん素晴らしいですし、キャストに関しては個人的には申し分はないですね。そして、ちょっとした失言で藩主の怒りを買い、女性に性的な奉仕をする裏稼業「猫ののみとり」にされてしまった越後長岡藩の生真面目なエリート藩士・小林寛之進を軸とした物語は気軽に楽しめる内容となっていますし、斎藤工が演じる佐伯友之介とのエピソードや、清兵衛と前田敦子が演じるおちえの"うどん粉"の話が見どころですかね。ただ、笑いどころが今一つといったところで、コメディとしては浅はかであまり面白くないのが正直なところ。なので、期待はせずに、暇つぶし程度の視聴が好ましいかもしれませんね、決して悪い作品ではないのだが、"それなり"の時代劇コメディ映画でした。
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