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グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブルのmasososoのレビュー・感想・評価

3.7
ただのメモ


情熱的でエネルギッシュでおしゃべり
直感でいいと思ったことに対して客観的な視座をもち観客がどう刺激を受けるかを踏まえる。
修正力、批判から学ぶ
音楽、撮影、衣装、予告、字幕全てに携わる。
生き急ぐかのように映画を撮り続ける。
自らも役者であることから演出の指導の際には自分ならどう演じるのか実演する。
俳優として他の俳優と演じる際に演技のスタイルを探求している。


17歳の時に構想。資金も何もない中で背水の陣で撮った。当時すでに名前が売れていたアンヌドルヴァルを起用。
『マイマザー』
叫び、自分の経験、自らの過去の痛みを作品に昇華させる。荒削りな初期衝動
カットは色々な映画からアイディアを盗む
「花様年華」のスローモーション
フランシスFコッポラ「アイデアや人物像やセリフを私たちから盗んで欲しい。誰かがあなたから盗む日まで。」

すぐに次の映画を撮りたがったがわたしはロランスの下見の後すぐには取れないことを悟り「一年も待ったら僕は死ぬ」と言った。代わりに次の映画の脚本を2週間で書き上げた。
『胸騒ぎの恋人』
“ポップシネマ”
スローモーションの多用。色彩と音楽とスローモーション。
『わたしはロランス』
成熟した衝撃的な映像表現。ミュージックビデオのような映像。
音楽の重要性。
脚本を20ページほど書いて1年半放置。モデラットの「A New error」を聞いてイメージが溢れ出す。
「母親だと思えない」「息子だと思ってない」「娘だと思ってる」
映画を撮り始める前に予告編のイメージが出来上がっていた。さらにその前に音楽があった。
セリフがない場面では音楽を流しながら撮影する。役者はどんなリズムで動くのか掴みやすい。
撮影前にルックブックをつくる。衣装や美術照明ニュアンス、小物、全ての人物のメイクなどビジュアルコンセプトを共有
衣装へのこだわり。生地を選んだり、組み合わせを考える。
ファッションとしての楽しさではなく自分が作った人物だからその人物が何を表現するのか、その人物の第一印象を決める。
『トムアットザファーム』
可変的な画面比率。
感情と画面比率を同調させた。
緊迫した場面では画面の縦幅を狭めていき追い詰められる心理を表現。

『マミー』
1:1のポートレートショット
アンドシーヌ「college boy」
画面を広げる演出。自由への扉が開かれ新鮮な風が吹き抜ける。
しかし繰り返し何度もは使わない。限定的に幸せな場面で2回だけつかった。
「ホワイトフラッグ」
平凡なセンスだと批判されるのが怖かった。
カットから間髪入れずに物語に入る演出。タイタニックの影響

『たかが世界の終わり』
「無関心な分別より情熱的な競技を選ぶ」
ほとんどの場面をアップにして撮影。瞳に映る感情の揺らぎを捉える。


監督業引退かぁ...この時点では情熱に溢れていたのにな。また戻ってきて欲しいね。
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