RyanMihawk

風船のRyanMihawkのレビュー・感想・評価

風船(2017年製作の映画)
-
中尾広道監督作品3番目(おばけ→船→風船)に鑑賞
実家のガレージに毎年来ていたツバメたち元気だろうか
まだ来てるんだろうか
毎年春になると同じ巣に戻ってきては巣立っていったツバメたちをテーマに自由研究をしたこともあったな…とかなんとか極めて個人的な思い出にも触れてくる
中尾広道監督の映画は個人的な空間や何気なく表れる風景にカメラを向けているのに映画として描かれる景色はとても広大
映画を見る前と見た後だと心持がすこし変わっていつもの風景も尊く違って見えるようになる
遠くまで飛んで行ったブーメランが静かに戻ってくるみたいに自分の身近な部分に気持ちが落ちてくるので生活も大切にしたいな…という…当たり前だけど具体的にはどういうことかよく分らんモラルも思い出させてくれる
ベランダで朝顔を育てる生活、憧れるな
そしてやっぱりちゃんと仲間がいる
『おばけ』ではやたらとひとりであることを強調してた記憶があるけど…演出とか脚本の都合以上にそれだけ深い孤独の中で過ごした時間が長かったのだろうか…という解釈も発生しつつあります
なんにせよ人生映画だと思いながら生きたい、ものづくりを生業にして生きるつもりならなお一層こういう創造力を見失わないように生きねばならない
RyanMihawk

RyanMihawk