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ホーリー・キャンプ!のミクのレビュー・感想・評価

ホーリー・キャンプ!(2017年製作の映画)
4.0
 修道院キャンプで、いわゆる問題児の二人が夜中に抜け出しクラブへ出かけ泥酔して目覚める。罰として外出禁止をくらい野外活動に行けずロッジでシスターと共に過ごす時間に新しい自分を発見していく。可愛らしいティーンエイジのミュージカルと思っていたら、結構初っ端からブッ飛んでてびっくり!いい意味で!

 キリスト教について詳しく知らないけど、神への冒涜と言われていたことが今の時代には合わなくなってきてる事はたくさんあると思う。アメリカ映画だと、「神?そんなのバカバカしくて信じない。」というセリフを頻繁に聞くけど、否定的でない宗教の受容の仕方もあるべき。でも伝統だからという理由だけで継承していく必要性もないから、変わるべきところは変革していくことも大事だと思う。そんな事を提唱してくれる、意外と深いメッセージのある本作。

 宗教文化が身近ではない日本では思想について考える機会は少ないけど、スペインのような深く浸透している国では、各々の自分らしさを見つけるプロセスが宗教を通してあるんだなあと、とても興味深い。

 ホイットニー・ヒューストンの大好きな曲を上手に歌う神がいれば、そりゃ恋しちゃう。気がつけば、私も一緒に歌っていました。
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