ミク

フリーク・オルランドのミクのレビュー・感想・評価

フリーク・オルランド(1981年製作の映画)
5.0
イズム悪の集大成が可視化されたようなホモソーシャルが、どこまでも愚かで可笑しい。フルイドなジェンダーが心地よく、フリークでクィアな純愛三角関係が微笑ましく、結末は残酷。インクルーシブなフリークシティでは、通行人がブサイク大賞受賞。暴力的なホモソたちは傷疾し戦えなくなった身体で松葉杖ダンス。

コラージュで散りばめられた一貫した社会批判。環境汚染、資本主義、異性愛主義、障害者差別、クラシズム、見れば見るほどこの世は愚かさで溢れている。それをちんぷんかんぷんワケワカメ演出で、観る側に問われる価値観。その皮肉ぷりさえも愛らしい。フリークシティを出る時には、衝撃のあまり足元おぼつかない。さあ、フリークしよう!
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