セックスに飽き足らず、人間の尊厳を売買する闇商売の存在を提示。
それなりに容姿端麗な主演女優が監督と脚本を担当し、実話ベースを謳っているので、本人の体験談かもしれない。
あまり予算はなさそうで、ラフなロケ場面が続くが、登場人物を取り巻く状況の把握には充分すぎるほど。
それに比べて終盤の作り込みが足りず、ドラマとして未完成な印象が残るのは、どうもアンバランスだ。
これでは単なる『アングラ秘密倶楽部ツアー』で、どちらかと言うと斡旋寄りに機能してしまうと思うのだが…、それで良いのかそれでは困るのか、明確に伝わってこないのである。
監督は本作を通じて何が言いたいのか？
後付けの説明はいらないので、映画の中で表して欲しかった。
