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悲しみに、こんにちはのcbのネタバレレビュー・内容・結末

悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ん〜、なんとも感慨深い映画。

映像も物語も静かなのに感情の起伏は始終激しかった。
作品はドキュメンタリー調で展開されてくけど、その演出の中でも静かなメッセージがほのかに香る優しい作品。
日常だけど意味があって、大切にしたくなる一コマ一コマが淡々と流れていく。
そのなかで感じ方は見た人の数だけあると思う。

本当に演技なの?って疑いたくなる程、とてもナチュラルな子役の2人の演技が見どころだった。目で語ってた。

大人だって誰もが子供を通ってきたのに、子供の気持ちを理解することは難しいんだよなあ。
ドラマや映画みたいに、他人がその行動が起こすまでの過程が全部分かれば、勘違いもすれ違いも起きないのになーってたまに思うけど、ましてや子供は人へのアピールに沢山のストーリーや思いが込められていて、極々純粋なものだから、それを汲んであげられるのが一部でしかなくて本当にもどかしい。その時の自分自身のコンディションにも左右されるし。
まあ、相手に自分の感情全てを理解されたら逆に怖いというか、世の中の倫理観とか大切にすべきものが失われる気がするし、何より他人のことは分からないから面白いんだよね。

街並みもセットも人々の所作も、新鮮な異文化に入り込めて特別な気持ちになった。
私もカタルーニャの日差しに包まれたくなった。
cb

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