93年夏、母親をエイズで亡くした6歳のフリダはバルセロナからカタルーニャの叔父と叔母の元へ越す。初めて身近に“死”を経験した少女の一夏
6歳の少女が母親の死なんて受け入れられるわけないのに、訳が分からないまま祖母の家を出るシーンが切ない
お葬式のシーンでも、大人たちがフリダが聞こえる距離でボソボソ喋っているのも悲しい
そして叔父叔母も優しくし過ぎてもだめ、我が子のように厳しくしてもだめと、どう接していいのか分からずに居るところもリアル
唯一、従姉妹のアナの存在は救いだったのでは?
「誰にも好かれていないから、出て行く」というフリダに、「私は好きよ」とアナが言ったのには私も救われたわよ!!
そして物語の終盤がとても良い
いつからか、叔母のことを“ママ”と呼ぶが、新しい“家族”へとチャレンジしているのかな
そしてラスト、楽しく遊んでる中、急にしゃくりを上げて泣き始める
この瞬間、この“家族”が1番楽しいと感じたからこそ、1番悲しいことが心の中から出てきたのかなと。
それでええんやでフリダ