いろんな経験を経て、感情が生まれる瞬間を目撃する。映画はそんな機会に恵まれたものであるけど、この作品はその過程を更に深く、ゆっくりと捉えているのが気持ちいい。人間、特に子供の感情は一つのきっかけで生まれるわけじゃない。自伝ということで監督自身が幼少期の自らを顧みて制作してるのだけど、大人になっても残る「あの時の自分の感情の分からなさ」を素直に描いている所に愛おしさを感じる。こんなにも率直な作品、久しぶりだな〜
緑に反射した湖、熟れたプラム、ジャズにハンモック、わたしの夏に足りない夏が映像いっぱいに広がっていました。参考にしていきたい。