このレビューはネタバレを含みます
2018.09.20
フリダの涙を見て、あぁ、そういえば母親が亡くなってから、フリダって泣いてないんだなあって気付かされた。
大人の都合で田舎に連れていかれる時も、繋がらない電話も、自分が悪者みたいにされてしまった時も、大人のひそひそ話を聞いた時も、置いていかれた時も、スカーフがお母さんに届かないと分かった時も、家出した夜の暗闇の中でも、一切泣いてなかったなあ。
マルガも本当にいいお母さん。血の繋がりがないからこそ、同情心から(?)ついフリダを甘やかしてしまう親戚たちに対して、ちゃんと躾をしている。愛情がないと叱ることもできない。だから、本当の親子のようになるには、時間がかかるだろうけど、フリダはマルガの元でなら、きっとこれから大丈夫だと思う。
フリダがマルガに何度か、病気じゃないよね?って聞いてるところと、最後の涙は、グッときて泣いてしまった。