スクラ

スパイダーマン:ファー・フロム・ホームのスクラのレビュー・感想・評価

4.5
『2つの葛藤を抱えるピーター・パーカー』
※本編のネタバレはありませんが、『アベンジャーズ:エンドゲーム』のネタバレは含みます。

スパイダーマンことピーター・パーカーは、本作で2つの葛藤を抱えているなと観ていて感じました。
1つはサム・ライミ版でもおなじみの
「普通の高校生として恋をしたい気持ちとスーパーヒーローとしての責任の狭間での葛藤」

もう1つは「アイアンマンことトニー・スターク亡き後、
ヒーローとしての自分の身の振り方に対する葛藤」

恋する高校生とスーパーヒーローの葛藤は、
スパイダーマンの永遠の悩みなのではないでしょうか。
今回の舞台はホームNYを離れて、ヨーロッパ各地、しかも高校のみんなでの旅行ですからね。
「高校生の団体旅行は、恋の大チャンス!」というのは、アメリカも日本もきっと一緒なんですね。

そして、ヒーローとしての自分の在り方に対する葛藤は、
エンドゲームを観た後の私にとっては涙無しに観ることはできませんでした。
トニーは次のスタークにピーターを選んだ。
けれども、ピーターはずっと憧れだった師匠とも言えるトニー・スタークの後を継ぐには自分には荷が重すぎると感じてしまっている。
「スタークさん、僕には無理だよ…次の『アイアンマン』になるなんて…」
そんなピーターの葛藤がトムホの演技を通じてスクリーンから
ひしひしと伝わってきました。

今回の舞台、全部実際に行ったことがある私としては、
自分が通ったことがあるところが出てくるだけでとても楽しめました。
そして、映画の終わりには、まさかのあの人が・・・!
MCUファンというより、スパイダーマンファンへのビッグサプライズですね。

ただ、え?これでMCUフェーズ3終わらせるの?!となってしまったので-0.5
ちょ、続き待てないんですけど!!状態です。
早く、今後の製作予定発表されるといいですね~。
スクラ

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