スパイダーマン：ファー・フロム・ホームのhebのネタバレレビュー・内容・結末

MCUという壮大なスケールのシリーズの中にあって、常に我々の半径何メートルかの暮らしに寄り添う小さなヒーロー、親愛なる隣人であるスパイダーマン。
今作はそんな彼の視点から、世界を混沌の渦に叩き落としたあのサノス以後の世界を描くエピローグとも言える内容です。
アイアンマン亡き後世界が求めるヒーローとしての重圧が常にのしかかり、ティーンエイジャーとしての青春も思うように過ごせない彼の前に現れる頼れる新ヒーローミステリオ。
このタイミングでこのヴィランをチョイスする所にまず感服しますし、それを演じるのがあのジェイク・ギレンホールである所が何より最高です。
所謂インフィニティ・サーガでスケール的にも表現的にもメーターを振り切ってしまったヒーロー達のスーパーバトルにある意味で冷や水をぶっかける様なこのギミックは、ピーターを通して観客である我々にも「本当にこれでいいのか？」と問いかけてきます。

毎度毎度割とひどい目に会いながら社会の厳しさを叩き込まれ、それでも軽やかにヒーローとしても人間的にも充実していくピーターのこれからがどんどん楽しみになっていくシリーズです。
今作は特にゼンデイヤのキュートさが爆発しています！必見！