ジュリアンのゆきのネタバレレビュー・内容・結末

DVの恐ろしさを描いた作品。
下手なホラーやサスペンス映画よりも秀逸。息子や母親が父親と一緒にいるとき、張り詰めた緊張感が画面越しに伝わってくる。
正直子どものことなんてそんなに興味がないんだろうな…ただ妻への支配欲で動いているんだろうなというのが見えるし、それを察知して母を守ろうとする息子の健気な嘘が辛い。
DV加害者の「いつだって自分が被害者」という目線も怖い。最初の親権協議の場面をもう一回見てみたらジュリアンの陳述書が全部本当で背筋が凍る。そりゃ週末は留守とか言うよ、一緒にいたら殺されるかもしれないんだから。