Paleniche

モリのいる場所のPalenicheのレビュー・感想・評価

モリのいる場所(2018年製作の映画)
3.8
庭。木々と虫、魚、鳥、トカゲ。素晴らしい。東京のど真ん中とは思えない。ときどき土の上に筵をひいて、そのまま昼寝をする生活。いつかやってみたい。切り株や植木鉢をひっくり返したものに座る。他の生き物と一体になれる気がする。

山崎努。当時80歳くらい。おそらくはモリ90歳くらいを演じている。手の震えや足腰の衰えなど、どこまでが演技でどこからが本当なのかが分からないくらいにリアル。すごい役者。よぼよぼを演じているのにかっこいい。本当の役者。

加瀬亮。歳をとるたびにどんどんよくなる役者。普通なのに、全然普通じゃない。奥深さを感じるとともに、浅はかさや弱さも同時に見せる。他の作品も追ってみたい。

人がこんなに集まる場所って、めったに見ない。今は特に。ものすごくいいなあと思う。自分は閉ざすタイプだから、いいと思うはずはないのに、羨ましいと思う。オープンな場所。そこにいても、モリの家族はは迎合するわけではなく、でも開いていて、人を拒絶しない場所。こういう心持ちの人になりたい。
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