takashi

モリのいる場所のtakashiのネタバレレビュー・内容・結末

モリのいる場所(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

家の外に30年もの間出たことがないと言われるモリの庭には、あらゆる植物や虫、トカゲ、カエル、猫などの生き物が暮らしている。その庭からそとの世界はあまり描かれず、モリは大半の時間を庭で過ごす。石コロや蝶に語りかけ、様々な場所に座り、寝転がり、庭の世界の中のモリはとても小さな存在である。ある日、家政婦が食料を過剰に購入してきたために近くの工事現場で働く若人を迎え入れて夕食を共にする。その中、庭に光を見つけたモリは庭に出るが、そこでモリは宇宙に誘う庭の宇宙人に遭遇する(それは死への誘いのように描かれる)。しかし、モリは宇宙に行くことを、妻が怒るので困るという理由で断る。それは終盤の「生きることが好きだ」というモリの言葉にも繋がっている様に思える。最後に、近所に出来たマンションの上からモリの庭の全景が露になり、モリの世界が対象化されて話は終わる。
コメディ的な内容もありよかったが、途中タライが降ってくるシーンがある。内容に入り込んでいるところで突然追い出されるような印象があった(話にはあり得ない展開であった)のが気にくわなかった。
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