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神は眠るが、我は歌うのyukoのレビュー・感想・評価

神は眠るが、我は歌う(2017年製作の映画)
4.7
2017.10.14 札幌プラザ2.5
(国連UNHCR難民映画祭)

宗教令により死刑宣告されたイラン人ミュージシャン、シャヒン・ナジャフィ。
ドイツに逃れて音楽活動を続けているけれど、彼の首には多額の懸賞金が掛かっている。
いつ部屋に暗殺者が踏み込んでくるか、いつライブ会場が爆破されるかもわからない状況の中で、その暮らしは暗いだけではない。
食事はちゃんと自分で料理していたり、離れて暮らす美しい恋人がいたり、暗殺者に見つからないように次々と風貌を変える様子は、どこかオシャレにさえ見えてくる。
そして音楽と映像がとてもカッコイイので、まるでスリリングなドラマを観ているような錯覚に陥ってしまった。
でも、これがまさしく現実に起こっている事だという恐ろしさ。

この映画祭で観た4本ともがとてもドラマチックで、でもこれが現実なのだと頭を殴られたような感じ。
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