荒野の狼

グリーン・ヘル/マウス -終わらない戦禍-の荒野の狼のレビュー・感想・評価

1.5
「信じてくれ」「約束する」そして「愛している」と、言葉で言われたら、それは大抵嘘である。そう思って間違いはない。とりわけ民族や宗教下で、それが出たらまずもってそんなものは塵屑のようなもの、地雷で簡単に吹っ飛ぶだろう。
紛争の戦禍、家族を惨殺された女が、殺されても不思議はないような男相手に逆らい、それを惨殺するという、まさに「宗教戦争」をパロって絵に描いたようような映画。それぞれの民族が勝手に信仰している「神」などない方が余程平和だと思う。
90分中45分は、無くてもいいような冗長なうえに、気をもたせる暗転、ボコボコにされても鼻血くらいしか出ず、重傷を負ったはずなのに、即立って歩ける不思議。アラや、イミフ満載だから低評価は必至の作品ではあるが、言語やニセ信仰が戦禍と惨殺を助長しているだけだと、多分そう言いたいのかもしれない。ある意味信仰とは、言語でもある、そこが分かりづらい。金返せ映画になってしまっているのは無理もないが、少々残念である
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