ヒムロ

ジョン・ウィック:パラベラムのヒムロのレビュー・感想・評価

4.6
コンチネンタルの不殺のルールを破り、世界中で指名手配になったジョン。
しかしウィンストンの計らいで得た1時間の猶予と誓印によってモロッコへと逃れる。
目的は首席連合の更に上、首長に会うため。


ジョン・ウィックシリーズは常にそうなのだが前作から時系列的に余りにもほぼ地続きレベルの時間経過のなさなので、前作で無事だった奴以外は新キャラになってしまうのが惜しいところ。
新キャラもいいキャラしてる奴もほとんど死んでしまうからどのみち出れるやつは少ないのだが…。


シリーズを増すごとにほとんどジョンことキアヌのセリフはなくなり、どんどんと息も付かせぬバトルシーンが増えていく。
毎回毎回よく考えると思い関心するが、本作は犬(ウォーハウンド)を交えた銃撃戦や、刀メインのニンジャスタイルでの格闘戦などまた新たな戦闘シーンを見せてくれる。
反面、残弾管理に関しては映ってない時に補充してるとしか考えられないほど撃っているシーンもあって(主にジョン以外だが)その辺が残念。
リロードなり、鹵獲なりその辺を見せるのも意味があるしかっこいいシーンだったと思うのだが。

ストーリー的にはジョンの立場がジェットコースター的にあっちへこっちへ大忙しなのに全然喋ってくれないので意図が汲みづらい。
まぁでも銃撃戦に見惚れてたら次のストーリーになってるみたいなところあるのでそんなに重要な所ではないだろう。

ラストバトルの舞台をあそこにするというのがどう考えてもやりたかったことなのだろうし、それでいいそれで正解。
細かいストーリーとか感情の揺れとかよりもどんどん詰め込めるだけ見たいものを詰め込んだみたいな展開でめちゃくちゃかっこいい。
「わかるーこれ見たかったー」が連発されるので見ていて気持ちがいい。

1から2は5日後だし2から3はもう地続きだし、それだけ体力を削っているはずのジョンにボロボロに負けるのだからいい加減諦めて欲しい。
「どうせ死なへんやろ」を通り越して死ぬビジョンが見えない。
大オチのウィンストンもそのつもりの粋な計らいなのだろうが、冷静に考えたらめちゃくちゃなことをしている。
でもやっぱり生きてるし続編もあるから今から期待が止まらない。
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