シソウメ

ジョン・ウィック:パラベラムのシソウメのレビュー・感想・評価

4.0
「僕の考えた最高にクールなアクション映画」に濃いめのナンセンスとハイテンションとハイテンポを投げ入れてかき混ぜてできたような作品。

ツッコミどころは満載だし、整合性の取れない部分も多い。
ジョン・ウィックが結構アホだったり、様式美を追求し過ぎて???となったり笑
でも好き。
性癖が刺さらないと他のアクション映画と大差ないかもしれない。
でも俺は好き。

地味に痛いシーンも多いので、個人的にゾクゾクしながら観た場面も。
そこはそんなに好きじゃないけど、観ちゃう。

いやー
誰の性癖なんだろうか。
台詞回しとか、背景デザインとか、設定もさることながら本当に趣味に走ってる。
謎のナンセンスギャグ(?)も多様に観られていて、このご時世にやっぱり片言の日本語がカッコイイって風潮があるのかと思った。
たしかに、ずっとそれを観てきた世代的にはむしろそれがトラッドなのかもしれない笑

これがかっこいいだろ!!という主張がワンシーンごとに観られるお腹いっぱい感なのに、それをタメすぎずサラッと見せていくスタイル。
めちゃめちゃ観やすいじゃねぇか。

「犬と車のために掟を破った」ジョン・ウィックが、そこから派生する様々な問題を体当たり(物理)で粉砕していく様は最高。
もう難しいこと考えないで、映像カッコイイ!セリフカッコイイ!アクションカッコイイ!!よくわかんないダサいのカッコイイ!!!となればイイ。

アクションについては、キアヌも頑張ってるんだけど微妙にできてない感じが本当にジョン・ウィックの愛嬌になっててイイ。
前半はワンテンポ遅れてるからこそ、ギリギリ避けてる&見切ってる演出になっていた。
後半、アクションのできる役者とのシーンは難しいことやってるからかもだけど
キアヌが付いてけてなくて、みんな大振りになってたように見えちゃった。
リアルっちゃリアルだけど、もっと!を求めてしまうね。
人間らしくていいのかもだけど。
ま、何よりすごいのはジョン・ウィックのタフネスが常軌を逸してること。
これはアクション映画主人公全員に言えることだけど笑
伝説になったのはその攻撃力もさることながら、体力とそして運が他の追随を許さなかったんだな。

面白いシーンだらけ
特にナイフの投げ合いは笑った。
子供の喧嘩の中にしっかり暗殺スキルが存在してる、みたいな。

馬の後ろ蹴り多用するのも笑ったし
馬vsバイクはやりたかったね絶対。

他にも色々笑ったんだけど、これは合わない人には全く刺さらないよなー。
シソウメ

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