罪には罰を

サニー/32の罪には罰をのレビュー・感想・評価

サニー/32(2018年製作の映画)
1.0
白石和彌の作家性としての暴力描写だったり、現代に於ける社会問題を取り入れたりするなど、単なる『アイドル映画』に終始しない意欲は感じられるし、『アイドル』という存在を逆手に取ったかの様な北原里英のキャスティングは(演技の拙さも含めた上で)良い。
ただ北原里英の覚醒から説教臭さや安っぽさが増して行くことで、映画そのものがまともな路線へと軌道修正されてしまったのは残念だし、結局は(それまでのアプローチが異質であったとはいえども)『北原里英による、北原里英の為の映画』感は否めなかった。