おくちん

さびしんぼうのおくちんのレビュー・感想・評価

さびしんぼう(1985年製作の映画)
3.7
ブルーレイで鑑賞。ふたりを観て、久しぶりに観たくなりました。大林監督のギャグシーンが苦手だったのですが、今観ると、懐かしく、楽しい感じがしました。浦辺粂子さんのおばあちゃん役はやっぱり最高だし、転校生に出ていた小林聡美や樹木希林が出た時は当時も、ふふって感じだったのかなあと思いました^_^ヒロキが一目惚れをする橘百合子は、母を亡くし父は病気で、家を支えないといけなかった。百合子にとって、ヒロキは思いがけない出会いだったし、家のことを考えると、諦めないといけない恋だった。お寺の息子でおそらく裕福に育ったヒロキにはわからなかった辛さがあっただろう。ラストシーンでピアノのオルゴールが映ったときの、何かホッとした気持ち。想いあっていた二人が共にいることのファンタジー。初恋の胸の痛みや母親の情を感じる、昭和の物語です。