やま

ミクロの決死圏のやまのレビュー・感想・評価

ミクロの決死圏(1966年製作の映画)
3.6
久々のフライシャー監督作品。
楽しそうな題名とジャケットから、軽い気持ちで見始めたのですが、冒頭から事件は起き深刻な雰囲気。重傷者が運ばれてきて、外からはどうにもできないので、人がミクロサイズになって中から治療するとというとんでもない話。

冒頭の事件から重苦しい淡々とした感じで進んでいき、ミクロサイズなんかになりたくないよ!という声も無視しミクロサイズの旅が始まる。音楽もなく物事が進んでいく中で、ちょいちょいミクロサイズをなぞらえた小ネタみたいなのを出してくるんだけど、真面目な先輩がいきなり笑かせにきたみたいな雰囲気で、おぉそうかとしかならない笑

面白いのは、ミステリー的な雰囲気が出てからそっからは面白い。誰か裏切り者がいる!?みたいになるんだけど、最後はそんなことなかったよみたいな感じなのが更になんかいい。

セットが相当工夫されていて、それらしい雰囲気が作られていたのが良かった。不気味でサイケデリックにも感じれる。今リメイクしたらどうなんだろ。人の中ってあんな感じじゃないと思う。もっと気持ち悪いはずだからグロ映画みたいになっちゃうのかな?

冒頭の暗さは、こういう映画らしくないなとか勝手に思うけれど、気軽に見れる面白い作品ではありました。
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