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運命は踊るのおるふのレビュー・感想・評価

運命は踊る(2017年製作の映画)
3.6
映像のアート性がとても好み!
真上から見下ろすカメラワークに映る幾何学模様の床、そのまま主人公をフォローしていくカットはとても印象的。


ストーリー的にも、ヒューマンドラマの中にミステリアスな要素が散りばめられていて、 (しかも全ての謎がスッキリ解決!!) 心揺さぶられる中にも、テーマを自己投影して考えさせられるような緻密な作りになっていた。

でも、とても見やすくてアート映画入門に良い!(と言うと失礼かもしれないけど。。)


先日見た、『 判決、ふたつの希望』は、イスラエルの北側に位置するレバノンの物語で、作中でもパレスチナ人難民に対する迫害めいた態度であったり、今作のイスラエルからすると、歴史的に“敵国”であるという関係性がある。

『 自由と壁とヒップホップ 』でも、イスラエルとパレスチナの関係をある程度把握してた方が映画をよく理解出来る内容で、映画を通じて、こうやって少しずつ世界の内情の理解が深まっていく映画の醍醐味を味わうことにしみじみ、映画っていいな、と。思ったりしました。
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