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運命は踊るのmanaのネタバレレビュー・内容・結末

運命は踊る(2017年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

面白いか面白くないかとかではなく、ただ単純に好みの映画だったので映画館で観れて本当に良かった。
展開がスローで間延びする所もあったけれど、映像が綺麗で心地良くすら感じた。
けれどお疲れ気味の方には集中力切らさず観るのはキツいかもしれない。

1つ1つのシーン、どこを切り取っても絵になる。
特に検問所でのダンスシーン。これだけのためにDVD買える勢い。

セリフが少なく、映像で語られる場面が多い所も好きだ。
音楽もほとんど流れず、色んな場面での"足音"が妙に耳に残った。運命にじわじわ吸い寄せられている足音みたいで、終始不穏な空気が漂っている。
(静か過ぎてポップコーンを食べる音が館内に響く。ポップコーンを食べる音をここまで気にする映画は多分初めてだ。)

訃報・誤報。ラクダや車が行ってしまった道の向こう側。どんどん傾いていくコンテナ。惨劇。傾いた絵画。人前で泣く事も出来ない弱い父親を解放する息子のストーリー。どこに行っても、元の場所に戻るダンスステップ。
全ては運命にゆっくりゆっくり傾いてる。
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