ジョン・ウー監督×ツイ・ハーク製作×チョウ・ユンファ主演の傑作香港ノワール。
引退を決意した殺し屋が、最後の仕事中に、女性歌手を失明させてしまう。彼女の視力を復活させるため、もうひと仕事に臨む。
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邦題で勝手に『男たちの挽歌』シリーズに組み込まれてしまった作品。監督・プロデューサー・主演が同じなだけで、中身は全くの別物。
熱い!熱すぎる!!ジョン・ウー監督作品暫定ベスト!!!
香港ノワールと西部劇を足したようなテイストの、マッチョでハードボイルドなアクション映画。言うなれば、ジョン・ウー版『明日に向って撃て!』。仁義なき世界で仁義を通そうとする男たちの去り行く哀愁、漢たちの熱い友情、激しく燃える破滅的な恋、らしさ全開のど派手なガンアクション、カーアクションにボートチェイスと、胃もたれするほど見所が盛り沢山。
ジョン・ウー演出。男の友情シーンをはじめ、さすがにクドいわ!と思う場面も何度かあったが、これこそジョン・ウー監督らしさなのだと受け入れられるようになってきた。『続・夕陽のガンマン』を想わせる、銃撃戦前の緊張感を煽る演出(無音、アップショットの切り替え)がとても良かった。アクションシーンでは、お馴染みのスローモーション、2丁拳銃、メキシカン・スタンドオフに加え、以降監督のトレードマークとなる白鳩が初登場。『最後の聖戦』か!ってぐらい鳩が大活躍する。
これほど"恋は盲目"という言葉が似合う映画も珍しい。ジェニーの失明が進行していくにつれ、ジョンとジェニーの盲目的な恋物語も進んでいく。やりすぎな気もしたが、納得のラストだった。
チョウ・ユンファが男前。オールバック。渋い。ひげ顔は『仁義』のアラン・ドロンを、ハーモニカは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト』のチャールズ・ブロンソンを想わせた。
サングラスの反射で敵を確認するというアイデアが面白い。
印象的な香港描写。ネオン街、オープントップバス、2階建て路面電車。ドラゴンボート。
腕利き殺し屋のジョンが、殺し屋稼業の掟に抗い、暗黒社会から命を狙われる物語。『ジョン・ウィック』の元ネタか?
空港にて、「いってらっしゃいませ」と90度頭を下げ、上司を見送る日本人サラリーマン集団が出現。サイボーグか!
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