1972年スペイン&イタリア合作の西部劇。あのタランティーノ監督にも影響を与えたとか何とか（某作品がもろ、本作に影響を受けている）。
えー、初っぱなからアレですがヨーロッパ産西部劇でもかなりのゲテモノ（褒め言葉です）映画かと。最初に写るのが、西部劇につきものの砂漠や荒野ではないところでアレ？と違和感を感じ、中盤の主要人物の退場でそれは確信に変わります。あ、これ西部劇の名を借りたスリラー映画なんだなーと。そう考えると、途中途中のどぎついスプラッタ表現、ラテン系スリラーによくある理不尽な（あそこで導線の音に気づかないとか…）終盤展開等々が納得できちゃうから不思議。そういうのを踏まえて見ると中々、味のある一作です…味は個性強すぎですが。タランティーノが好むのもわかります。普通のマカロニウェスタンではもう、物足りなくなってしまった変人さんにどうぞ。ただし、美味しいとは保証できません。
