KEIYA

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。のKEIYAのレビュー・感想・評価

3.3
1作目から27年後。ある事件をきっかけにマイクがバラバラになったルーザーズクラブを集め、ペニー・ワイズと再び対決するストーリー。

結論から言うと、1作目は超えられなかった。今作で一番良かったのはキャスト。一作目のヤングverキャストと容姿も似ていて、大人キャストは彼らの特徴を捉えた素晴らしい演技。
今作は、前作でやった事を、大人になってもう一度同じ舞台でやるだけなので新鮮味がなく、サプライズ感もなかった。クリーチャーデザインは前作以上に悍ましくトラウマ感があり、良かったが、ラストを除き、単発的に短時間登場するだけなので物足りなさを感じてしまった。
前作の興行的成功を受けてか、かなり大衆的になってしまい、前作にあったような子供の腕がもげるようなゴア表現は控えめだった。そして、笑いを誘うシーンがかなり多く、笑いと恐怖が行ったり来たりで感情が混乱。恐怖感は半減してしまった気がする。だが、前作と同じ流れのストーリー故に、笑いのシーンを盛り込まないとシラけた映画になってしまうなと思った。
また、前作で描き切ったはずの子供時代の話を無駄に付け足したように描き直した事で一層デジャブ感が増し、新鮮味と2作目としてのオリジナリティが無くなってしまった。かなり1作目に頼り、1作目を引きずった映画だった。
そして、グザヴィエ・ドランの無駄遣い。
いくつかあったカメオ出演のイースターエッグはサプライズ。
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