あかり

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。のあかりのレビュー・感想・評価

4.4
最高、最高でした、こういうのが見たかったんだ私は。
前作より27年。大きいお友達ペニーワイズくんがデリーに帰ってきました。待ってたよ、おかえり。
そして大きくなったルーザーズのみんな。みんなたくましくなっちゃって。おばさんは涙涙です。それぞれが小さい頃と同じような悩みを抱えながら、今度は過去に怯えながら、“それ”に立ち向かいます。

それぞれが忘れてしまった過去を思い出すパートは多分人によっては退屈に感じるんでしょうけど、私はあそこまで丁寧に全員分描いてくれたことが本当に嬉しかったです。主軸となるグループがあると中心的な子と脇役になってしまう子が出てくるのがよくあるパターンなのに対して、ルーザーズ全員がきちんと主人公になってる。誰かが欠けるとストーリーの成立が危うくなりそうになるのが、登場人物一人一人と向き合いながら愛情を持って描いたんだろうなと感じるのです。

ビリーもリッチーもエディもべバリーもベンもスタンリーもマイクも、ほらこうやって名前を一人一人打ち込んでると全員が平等に愛おしい。今作で新たに出てきた子供の頃の描写でそれぞれのキャラについてもっと深く知ることができたのが前作観た時よりもハマった要因です。

さて、ただのホラー映画で終わることなく、笑えるところがたくさんあったのも好きすぎます。あーあ、好きだった。好きが溢れて止まらないのでレビューはここまでとします。ペニーワイズくん、安らかに。
あかり

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