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ロッキー・ホラー・ショー タイムワープ・アゲインのmidimidiのレビュー・感想・評価

3.5
最初の映画化から40年以上を経てのリメイク。時代が変わったのだから、当然、描かれかたも変わっている。
本家の映画は観客も一緒にセリフを言ったりグッズを身につけながら楽しむショーとして現在も支持され続けている。今作ではそうした観客が映画館でこの映画を楽しんでいる、というメタ構造。だから、この映画のイントロは場末のシアターの窓口嬢がチケットをもぎったり客席を案内しながら例の「サイエーンス、フィクショーン♩」を歌い踊る、という始まり方になっている。このイントロはなかなか魅力的。
そして、本家封切り当時はネタとしての扱いも受けていたトランスジェンダー星人も、この映画ではリアルにトランスジェンダーなボディのラヴァルヌ・コックスが堂々と演じる。
前作を愛しすぎている人にとっては違和感ばかりかもしれないが、変わったところについては、まあ、こうなるよな、と納得はできる。
チープ感がなくなり、そこそこゴージャスになったのは好き嫌いが分かれるだろう。チープさ由来の笑いはなくなったが、これはこれ、と考えて楽しむと良いかと。
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