ライブシーンの演奏のパワー、それと互角であろうとする映像の振り切れ方よ。
モーションキャプチャの威力で、音と動画のシンクロは完璧。でも欲を言えば、そのレベルを超えたブッ飛び具合の映像表現は、もっと何か狂気のような、別次元の表現もほしかった。なんか良くも悪くもマジメやねん。
音楽は、ただもう上原ひろみの演奏が偉大にして実直。
才能とは何か。音楽を続けていけるとは、いかなる奇跡なのか...と、アタマがぐるぐるした。
ストーリーはベタで王道だが、全力で泣かせてくる脚本。ライブシーンで何度も何度も描かれる、落涙する観客のオッサンたちに同化し、気がつけば自分も泣いている。
音楽映画というよりは、スポ根青春映画のような感情ジェットコースターだった。
※追記 大人の事情で仕方ないんやろけど、ヤマハの企業アピールが強すぎてちょっと興醒めでした〜
