ロバート・デ・ニーロ主演で、金融詐欺を働いた実在の人物を描いた作品。
日本でも報道は少なく、自分も映画を見るまで存在を知らなかった。金融に関しては疎かったので、勉強になる。本人はロバート・デ・ニーロとめちゃくちゃ似ていた。
作品としては、記者が取材して、それにマドフ(主人公)が答えるというよくある形式で進むかと思えば、時系列がよく分からないまま進行するから非常に分かりづらい。
半生を描くというより、彼と彼の家族にも及ぶ世間からの批判に晒される様子がメイン。
エゴサを繰り返したり、段々と狂っていく生々しい描写は現代ならではとも言うべきで、リアルで良い。ロバート・デ・ニーロも良く好演していると思う。
重苦しい雰囲気に、(事件を知らない自分にとって)分かりづらいのも相まって、観ていて疲れる映画だった。
