きなこ

ALL YOU NEED is PUNK and LOVEのきなこのネタバレレビュー・内容・結末

ALL YOU NEED is PUNK and LOVE(2017年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

BiSHが純粋に好きで見ると非常にがっかりする映画。
BiSHの映画ではなく監督やBiSHの周りのオッサンたちが、頑張ってる女の子たちで稼いだりエロ妄想したり、逆らえないのをいいことに性癖をぶつけてる感じで、とくに前半は見るのやめて帰ろうかと思うレベルのひどい出来。これでプロが作った映画?大学とかの映画研究会が女の子使って好き勝手撮っただけのものに見えた。
「BiSHの成長ドキュメンタリー」といいつつ、出張って目立ちたいオッサンが我慢できなくて顔だししまくっちゃった感じ。オッサンの泣き顔とかいらないのでもっとちゃんとBiSHの良さとか個々の魅力や6人そろった時の爆発感とかが見れると思ったのにそういう部分は全然なくて、アイナ推しのオタクがほかのメンバーをダシにアイナを落とそうと下世話に追いかけてる前半と、「やっべ、これ映画にするんだった!」って気づいて焦って他メンバーを追ってつぎはぎしていく後半でした……。
とにかくエロ話はいらないです。いつまで地下アイドル気分でいるの?こんな考えのスタッフに囲まれてるんならこれ以上は望めない、もっとメジャーな見せ方を作れるスタッフを配置してほしい。「BiSHはこういうもの」じゃない!それはもっと人気がないグループが話題作りにやることで、アイドルとして中堅どころに来てあと一歩って感じのBiSHがこんな「アイドルなんてオッサンの性癖ぶつけられても我慢して泣きながら頑張るもんだよ!」みたいな裏話で同情誘ったり「ファンもうまくいけばヤレます」みたいなので釣るレベルじゃない!
メンバーが真摯に頑張ってるのに、スタッフの考え方や欲望がついていけてなくて足を引っ張ってるって感じました。
新規のファンがこれ見たらドン引きしてしまう。
私は女性ファンなので特にがっかりしました。
BiSHはオッサンしかファンがいない地下アイドルじゃない。しかしスタッフはそう判断しての映画か?と思って不愉快でした。

せっかくメジャー入りしかけてるのに、このタイミングでこんな主旨がブレブレで監督の自己満足映画を全国上映するのは、スタッフの采配ミスとしか言えないと思いました。

「これでいい」とスタッフが思っているなら、これ以上彼女らを売る気がないのかとすら思います。
「大人に逆らえない女の子の夢を喰って欲をぶつけるオッサンが主役」の悪意が目立つ映画でした。
「これ以上売れたら好き勝手エロ目線で扱えない」と思っているのか?とすら感じた……。

もう一度書きます。
「そういう同情を誘いたかったから成功」と思っているなら、マイナスイメージが付きすぎて考え方を改めた方がいい。BiSHはそういう低レベルのネタを使わないといけないグループじゃない。地下しか扱ったことがないオッサンは認識を改めてほしい!!
きなこ

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