ギヨーム・ガリエンヌ監督の新作「マリリンヌ」って いつになったら日本公開するの??? 一年前に東京国際映画祭で観たっきりだ…。もう一度観たい…。 当時 観たときの感想。
主人公マリリンヌは24歳、フランスの片田舎から女優を目指し、独り、都会へ。言葉や知識で溢れ返る その場所は、まるで別世界のようで。当然ながら、駆け出しの若い女優である彼女に、その世界を泳げるような術はなく、ただただ 言葉や知識、そういった大きな声に翻弄されるだけだった。
声 小さき者は深く傷つく。
自分には言葉がない。自信の喪失よりも深い傷、自身の喪失。
絶望に打ちひしがれ、彼女は、男や酒に、次々と依存してゆく。
そんな負の連鎖が続く生活の中、彼女は、ある映画の端役を演じる機会を得る。
ここがターニングポイントだったんだろう。その撮影現場の優しさに触れ、その作品の台詞に触れ、彼女の絶望が怒りの表現へと変わった。
声 小さき者のレゾンデートル、それは、溢れるほどの大きな声や言葉や知識なんかではない。
声 小さき彼女のレゾンデートル、それは、身に降りかかる理不尽で不条理な怒りや悲しみと何度も闘い、何度も惨めに負け続け 傷だらけになった自分の感情を、演じる という表現を通して、人々に伝えることだった。
その彼女の感傷に、共感し魅了される批評家や観客達、ついに彼女は、散々苦しめられた あの言葉や知識の中心に立ったのだ。
しかし、物語はここでは終わらない。この映画は、彼女をさらなる高みへと導き、ラストシーンへと送る。
こんなに温かくて可愛らしくて美しい賞賛に溢れた映画を自分は知らない。声にならない感動に涙が止まらなかった。「マリリンヌ」本当に本当に素晴らしい作品でした (T ^ T)✨✨✨ 観ることができて本当によかった。 #Maryline #マリリンヌ #東京国際映画祭 #TIFFJP