さも

僕の帰る場所のさものレビュー・感想・評価

僕の帰る場所(2017年製作の映画)
4.7
驚くほどリアル。ドキュメンタリーと言われても違和感ない。

子どもの視点に合わせたカメラワークが多々あったのがなんだか自分の幼少期を彷彿させる感じでいろんな過去の記憶が蘇った。

難民というテーマだったが、ミックスの子たちはカウンのような気持ちに共感できるのではないか。母親は日本以外の国籍で自分は日本生まれ日本育ち日本語オンリー、母国に一緒に帰るとなったとき、まさにあの状態である。中国でもコミュニケーションが取れるようにと、母親は私と中国語で会話をし続けてくれたことが本当に有難い。お陰で中国に行っても親戚と意思疎通に問題はないし、楽しめる。

日本語で躾をしているカウンの両親は本当にすごいと思う。でも、どこかで子どもが親の日本語力を追い越すタイミングが来る。そうなったら伝えたいことが伝わらない不破が生じてくる。だから、カウンとテッくんにはビルマ語をマスターしてほしいなと個人的には思った。

もっと日本の難民制度や現状を勉強しようと思う。
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