僕の帰る場所の作品情報・感想・評価

『僕の帰る場所』に投稿された感想・評価

取り上げるテーマは社会性があって良いが、劇映画としてはまだまだ。
日本映画で社会問題を取り上げるフィクション作品がまだ少数だから、観る側のスコアも甘くなるのだろうと察する。

おそらく、企画する際、近視眼的になってしまい、シナハンやロケハンする際も、当事者との心の距離が近づきすぎて、客観視できなくなっている。
テーマに取り上げる心意気はかうが、作りの甘さをカバーするのが、観客の共感頼りでは、映画は成熟していかない。

先日観た「NOPE/ノープ」も、実はバリバリ社会派映画だが、しっかりエンタメに昇華出来ている。
世界中を魅了できる品質まで企画を煮詰めるから、製作費も増える。
日本映画がそうならない背景には、世界に通用する映画プロデューサーの不在がある。
監督の意識ももちろんのことだが、プロデューサーの視点が甘いために、観客にどう魅せるか(芸術性、あるいは、エンタメ性)が二の次になって、製作費が集まらない。
魅せるこだわりが、日本と海外とでは雲泥の差があると痛感する。

子どもの喚く声を聴き続けるのは、しんどかった。


予告編
https://www.youtube.com/watch?v=5AkVFPm8Nvo
Masaki

Masakiの感想・評価

3.8
カウンくんの気持ちを理解する(感情移入)には、日本とミャンマーの違いを視覚で伝えるしかない。だからこそ、ミャンマーの雰囲気や街並みのインサートが多用されている。
カウンくんの「日本に帰りたい」を観客に正しく届ける為に、カウンくんの目に映っている全てを見せなければならないのだ。
日々、食べていければそれでいい。家族いっしょに穏やかな日常を、それのみ願う貧困から逃れてきた人たち。日本って優しい国?…
yayou

yayouの感想・評価

4.1
監督さんのリモートトークイベント付きで。
「映画を観て、ミャンマーを知る。」
カウンくんは天才肌だと言われていました。リアルでドキュメンタリーのような作品。監督さんの優しい人柄が表れているなぁ。でも、問題は切実です。
「白骨街道ACT1」も同時上映。
ミャンマーで暮らすようになったカウンくん、最初は「ミャンマーは汚い。日本に帰る」と言い続けていたが、いつしか「ミャンマーには日本にはないものもある」と言うようになる。それが何かは説明されないが、人の温もりのようなものだろうか。
光の採り方が独特で不思議なリアル感がある。一つは、父以外は実の親子で自然な関係性が出ているのか。子どもの心のゆらぎがリアルに感じられて何か息苦しいほどだった。
全半の入管問題をめぐるくだりは、「マイスモールランド」ほどの切迫感を感じなかった。父が帰国すると迫害を受けるという状況がよくわからなかった。
だが、母が日本ではメンタルクリニックに通い、ミャンマーでは回復している様子は、肉親と離れていたことだけが原因だろうか。
そして、昨年のクーデター前のミャンマーは平和だったのだな、と改めて思った。
snatch

snatchの感想・評価

4.7
辛い作品かと思っていたら違った✨
皆んな顔を上げていた✨

後半の流れが本当に予想外だった!プチ◯◯も、どうなっていくのかドキドキしながらも、映画に何かの力が湧いてくるのを感じた、夜のシーン…あれはマジカル⁉︎✨あの大木のガジュマルパワーが映画に宿っているのだと思う🌳パンフの表紙が好き。僕のいる場所。
兄カウン君の表情は「誰も知らない」の柳楽優弥君のあの一瞬一瞬を思い起こす✨弟テッくんはホント神がかっている😆本当の兄弟だそうです。
是枝監督以来の好きな日本人監督ができた、すごく嬉しい😃

ここでは、こんなことを思う。
家族は同じだ。日本人家族も。ミャンマー人家族も。難民認定されなくても一緒にいたい、喧嘩したくない、離れたくない!
両親がお互いを敬愛しているんだってわかると子どもは安心できる、その反対を感じ取った時のあの子どもが抱え込む不安もよくわかる。

この映画にも好きな場面がたくさんあった。布団の四人や膝枕 お母さんの肩にうずめるところ 感情が近づきあっていく。情感の流れの緩急が自然に見えるよう丁寧によく考えられた演出だと思う。お父さんの実家に行くところもキーポイントだと思う。

二作品のパンフ買ったら、この映画のミャンマーロケのメイキング映像DVDもあった‼︎見たくてたまらん買っちゃった‼︎😆☜良かったです。監督さんが幸せそうに映画撮っているところがいい。撮影時、監督26歳‼︎ 尊敬します。クルー全体も穏やか。素人の四人をこの映画に絶対に自然のままで活かそうとする撮影隊の努力が映画に結晶となって出ています。
私の好きな低予算で少ない言葉で情感を醸し出していく映画なので満点⭐️5でお願いします🤗

ごろちんさんご紹介の気になっていた映画✨キネカ大森の名画座で観ることができました。感謝感激🙏

おまけ🥤この映画館で名画座上映始まる前にいつも掛ける偉大なコメディエンヌ♡片桐はいり主演の「もぎりさん」
くすっと笑えます…
PARPAR8266

PARPAR8266の感想・評価

3.7
初っ端、テッ君(弟)がカウン君(兄)とのじゃれあいで普通に顔面にグーパンチしてたの見てびっくりした!!!
そのあともジャンピング踏みつけをしたり、オモチャ投げつけたり、こんなに活発な弟居たら世話が焼けるだろうな〜と思って見進めていたら、そんな天真爛漫な弟より少しだけ社会性が身についてしまったカウン君の方が理性が働く分、親からすると大変で、でもカウン君のアイデンティティの主張も分からなくもなくて、実はあの齢の頃から、アイデンティティが発生し始めて居たのかもな〜と思うとゾッとした。
ミャンマーの両親を持ったミャンマー血統の子どもが日本で生まれ育ち、祖国ミャンマーに帰ったら、「ボクは日本人だ!日本に帰りたい」と訴える。

エグくないですか?

主張したいことは山ほどあるのに、言葉にすることが難しい年頃。
「だから分かってよ、お母さん」じゃあ通用しないくらい相手も焦り悩み苦しんでいる。
そんな中、カウン君がある行動を起こし、そこで出会った子たちといる時間で見せたあの笑顔を見た瞬間、グッと心を掴まれた。
どんな事情があっても子どもに無理はさせたくないと強く思った。
だいぶ偏った見方になってしまいました。(汗)
たけ

たけの感想・評価

2.7
昨日二本立ての一本目で打ちのめされて見れなかったもう一本をリベンジ。
ミャンマーからの難民申請中の家族の話。
昨日とは違った視点で、今上映中の「マイスモールランド」とにたテーマ。
マイスモールランドの方がよくできてたかな。
ただ、子供が大人の都合で振り回されて観客が共感すると言う点では、こちらの方が上かも。
自分も振り回した方なので、ちょっと心を抉り取られるようで苦しかった。

このレビューはネタバレを含みます

『マイスモールランド』のクルド人ほど難民で困っているわけではなさそう。
ミャンマーで親族が温かく迎えてくれて。
母親ケインが日本での生活に耐えられずミャンマーに帰国。

日本で育ちミャンマー人だが日本様式で育った子供達二人が母親に連れてこられたミャンマーに溶け込めるのか?

兄弟以外はミャンマーの言葉を話すから時と共に馴染むのだろう。
パパっ子の子ども二人を育てるの大変そう。
子どもの愚図る声が、私は苦手。
ミャンマー人キャストの演技が凄い。
特に幼い兄弟は、本当に演技なのかと疑うほどうまい。

子どもは順応が速いのは確かだけど、自分の意志では生きる場所が選べないからかわいそうだといつも思う。この作品に限らず、日本中、世界中で……


名画2本立て(3本?)だったので、前情報なく続けて観たけど、この監督の作品は音楽もナレーションもないので続けて見るのはキツかった。
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