こやまです

飢えたライオンのこやまですのレビュー・感想・評価

飢えたライオン(2017年製作の映画)
5.0
2017/10/31 TOHOシネマズ六本木ヒルズ Sc.1 東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ
2018/09/19 テアトル新宿
少女の死を通じて、マスコミの暴力性とその視聴者への疑問や本作の観客への皮肉を訴えてくる作品。
(「皮肉」という安直な言葉を使いたくないが、他の表現ができず悔しい)

シーンの間に挿入される暗転はスクリーン内の出来事を外側から捉え、感情移入させないためだという。素晴らしい。
可哀想だと思って泣くことなんてなんの救いにもならない。

二回の上映どちらもトークショーがあった。本作ほど、その様子を写真に収めることにもどかしさを感じる作品もない。周りへの宣伝と自己満足のために写真を撮りSNSにアップする、その行為の滑稽さ。
このレビューは、上の一連の文で、自分を俯瞰しているつもりで悦に入っている自分への戒めでもある。