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地球はお祭り騒ぎのヒラリーのレビュー・感想・評価

地球はお祭り騒ぎ(2017年製作の映画)
4.3
大田原愚豚舎の静が七日なら動は地球はお祭り騒ぎなのかもしれない。
まぁ普通は走り出すがまだ見れてないんですが…
冒頭のロボットとくるまくんのアニメーション、ロボコ…(名前失念)この始まりが初めてで驚き。
後々チラチラキャラクターが出てくる(物語の本質には触れない)けどこのショートフィルムも良かった。
前日に見た七日で一切喋らなかった渡辺監督、本作ではずーーーーーっと喋ってる。
多分全体の会話の半分以上彼の喋り。
車内でゼップ東京やワンピースの文句、リンゴやポールやビートルズの話の中でたまに本田さんに振るのに結局あんたが話すんかい!っていう。
その彼の持論や思い出話/自慢話もここまでうざいと清々しいと言うか。
なんか流れるように、右から左へ聞き流す感覚よ。
本田さん自身喋らないから生活から彼を汲み取る(両親他界後、持ち家一人っ子、夜はスーパーで買った鍋焼きうどん、コーヒーは案外甘党、犬一匹と暮らし、欲が無い為金は貯まる、趣味はクラシックカー集め)と思ったら嫁と娘がいた。
あのモノクロ画といい、よく見たら車も結構いいやつなのよね、車庫が映った時にえ!?って思ってしまった。
プールサイドマンでは頑なに喋らず、表情も崩さなかった彼がポールマッカートニーの来日チケットを電話かけまくる姿には人間味を感じたし、チケットをちらつかせられても無反応だった彼が走り出す姿に胸が熱くなった。
そう、人間はね、欲には抗えないんですよ。ッカー!!!!最高か。
ポールマッカートニー来日、会場前のお祭り騒ぎ、沿道に集まる人達の期待が伝わるめっちゃ良い画だった。
ポールのライブに行く道中→いきさつ→道中→ライブ→誕生日会なんですけど流れもすごく良かった。
僕の婆ちゃんが100歳になるのでお祝いするんですよ、本田さんが来てくれたら婆ちゃんも喜ぶと思うなー!親戚いっぱい来るんですけど本田さんは家族みたいなもんなんで(?)と畳み掛ける渡辺監督、うざさと愛しさしか感じないわ。
親戚一同の苗字が一緒の人だらけの冒頭とエンドロールにも納得。
あとエンドロールで見せる本田さんの表情ですよ。笑うし話すの。声は聞けない。悔しいけどにっこりしてしまった。
プールサイドマンと七日鑑賞済みの私にはご褒美みたいな映画だった。
おしりってどこで見れるんですか。興味あります。
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