地球はお祭り騒ぎの作品情報・感想・評価

地球はお祭り騒ぎ2017年製作の映画)

Party 'Round the Globe

製作国:

上映時間:116分

4.4

あらすじ

「地球はお祭り騒ぎ」に投稿された感想・評価

RandB

RandBの感想・評価

4.3
渡辺監督の特集上映・大田原愚豚舎の世界にて鑑賞。

とある過去を持ち、愛犬のリンゴと暮らしている男・本田。
町工場で働く彼は、同僚でビートルズマニアの男性・平山に誘われ、ある人物のライブに行くことに……。

ビートルズの白黒映画『ハード・デイズ・ナイト』の後にはしご鑑賞をした結果、親和性が高くて笑いました。

『プールサイドマン』とは全く結びつかない、異なったヴィジュアルの主人公や、出演している渡辺監督含め、パターンや出演者は同じであるにも関わらず、ラストは真逆になっている楽しさ。

よくよく考えれば、後の作品で大活躍していく渡辺監督作品の若きミューズ・久次璃子ちゃんは、ここから出ていたんだなぁ~というのが、今回の発見。
それと同時に、後の作品に継承されていく「ありふれた幸せ」も、ここから描かれているんだなぁと。

何気に、オープニングで可愛らしいカラーの絵が登場するのも意外ではあったり。

『プールサイドマン』では「他者との隔たり」が強調されていたけれど、こちらの作品では「他者との関わり」が強調されていて、本当に「対」になる作品であった。

<<エログロおバカメーター>>
エロ ☆×0.0
グロ ☆×0.0
バカ ☆×4.0

・おバカポイント
いざという時に走る本田(とその走り方)。
そして、終盤、渡辺監督が泣くシーンのわざとらしさ……。笑
2020/1/2アップリンク渋谷 見逃した映画特集2019
ポール・マッカートニーのコンサートへ向かう二人のおじさんの日常
新年早々に幸せな渡辺紘文作品を観られていい年明け
観られてない作品はたくさんあるけど、その中でもポップで見やすい作品だったのでおすすめ
なか

なかの感想・評価

4.0
映画館始めに、去年見逃した渡辺紘文監督の「地球はお祭り騒ぎ」を見に行きました。
監督の作品によく出る車での会話劇は、本作でも健在。いっぱい笑った。
ラストは何だか温かい余韻が残る。
とてもよかった!
りりか

りりかの感想・評価

4.5
素直に面白かったです。
東京ドームで開催されるポール・マッカートニーのコンサートに向かう二人の男の少し奇妙なロードムービー。
ビートルズは出ないけどビートルズ愛にあふれてた。
不思議な余韻の残る映画。
緑

緑の感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

助手席で延々しゃべり倒すシーンがおもしろかった。
「オノヨーコ肯定派?否定派?自分は中立」
「(オノヨーコの『おしり』という映像作品について)90分、
人のお尻を見続けても人間なんも得るもんねえな、って」

回想以外では終始無言で無表情の主人公が
ラストのおばあちゃんの誕生会で笑顔を見せたのが印象的。

後日、たまたま東京都現代美術館の展示で
オノヨーコの別の作品を見たがなんも得るものはなかった。
以前、森美術館でもオノヨーコのインスタレーションを見たが
そのときもなんも得るものはなかった。
アップリンクで開催中、見逃した映画特集2019にて。

舞台挨拶で監督が"自身の監督作で一番見やすい"と語った「普通は走り出す」が大好きだったので、遡る形で本作を鑑賞。

渡辺監督の助手席ベラしゃべりタイムは健在で、やっぱアレ、大好きなんですよね…。
ジワジワくるといいますか、長回しが上手いことハマっているので。

ただ、無言でただただ日常を繰り返す感じにはややハマらなかったです…。
監督の発言からするにおそらくこっちの要素を極限まで増幅させたのが「七日」なのでしょうか、想像するだけで恐ろしい映画ですね…。

2作品鑑賞したことで大田原愚豚舎らしさというものがわかってきた気がしますが、おそらく「普通は〜」が一番好きな気がします。
過去作を遡る勇気が出なくなってきましたが、今後の愚豚舎の最新作は追っていきたいな、と思います。
AS

ASの感想・評価

3.4
【異能・渡辺紘文監督特集 大田原愚豚舎の世界】@UPLINK渋谷

このレビューはネタバレを含みます

どういう映画が好きなんですか?と聞かれるたびに、非日常的なダイナミックな話より、何気ない日常を切り取り、身近な事を映画を通して幸せに感じられたり気づける作品が好きだ、と思ってたのだが、この映画はある意味それの極地的な事をやってる映画だなぁと。ルーティンのように同じ事の繰り返しな毎日でも、コーヒーや砂糖の入れ方、入れる量は毎日違うし、毎日話しかけてくる謎なあいつもふとした時にとんでもない幸運を運んでくることもあるし、少しずつ色々違う。それが世界なんだなぁって。周りを見渡せば無数のそんな毎日を繰り返してる人々がいるし、それって幸せだよねって思えてくる。
前の席に座ってた首をやたら振るあいつも、駅でクソを漏らしちゃってたどこかの誰かも何か同じようで少しずつ違う毎日を過ごしてるかと思うとなんだか微笑ましくなってきた。
Ichiro

Ichiroの感想・評価

3.8
愛に溢れた、暖かい作品。渡辺監督の喜劇俳優ぶり、そして途中笑いそうになる田中さん。
映画館で鑑賞

1つの車の中の二極化。

フツフツとした焦燥感を駆り立てられる異様な風の音は、本田の内界に吹く風の音で、その内界の音と、外界の豊かな自然音の交錯は、自己像を減衰させ、自分の存在自体が危うくなる。
だが、目の前にいるポール・マッカートニーを、ポール・マッカートニーとして捉えているという事実はあり、それが不可疑性を生む。

ニュースなどでも耳にし、何かと目の敵になる「存在論的恐怖」は、今作では、1人の男の“1歩”を手助けした。まるで、裏返っていた靴下を元に戻すような。
そんな感じがしました。

はっとさせられたのは、ポール・マッカートニーへの歓声が、目の前に提示されてるものが見えなくなった途端、悲鳴に聞こえたこと。
状況要因を考慮して世界を捉えている。“祭り”も、内容はどうであれ、遠くから見れば喜劇なのかなと思いました。

唐突にシュールな笑いを挟んでも、決して張り詰めた糸は緩むことはなく、終始一貫した緊張感がある。
この面白さは、大田原愚豚舎の作品の魅力の1つかなと思います。