Yuto

シリアにてのYutoのレビュー・感想・評価

シリアにて(2017年製作の映画)
3.2
「戦争の中の日常」ではなく「日常の中の戦争」の観点で作品が構成されてて、少しずつ移り変わる人間描写が紛争下のリアリティを増していた。

中途半端な部分で映画が終わるって言う意見もあるが、戦争が現在進行形だからこそオチを設定するのも難しいのかな。最後に「だから戦争はダメだ」ってメッセージを出すの作品が陳腐になってしまう気がするから。

言葉の無い人間描写に始まり、言葉の無い人の表情で終わる。だからこそ「日常の中の戦争」を「紛争下の文民の心理」と交えて現実味を帯びで自分に迫って来たんだと思う。
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