シリアにての作品情報・感想・評価・動画配信

「シリアにて」に投稿された感想・評価

placebo

placeboの感想・評価

4.0
内線により常に死と隣り合わせ💦外に出ればスナイパーに狙われ、家にも強盗が入るし😱銃撃戦は無いものの、外から聞こえてくる爆撃音や銃声で逃げ場のない緊迫感が伝わってくる😣一刻も早くシリアに平和が訪れる事を切に願います꙳★*゚
mh

mhの感想・評価

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シリア内戦をモチーフにしたハイコンセプトな戦争映画。
シリアの首都ダマスカスに居残ったひとたち視点になってるいわゆるロビンソンズもの。
ほかだと「戦場のピアニスト」とか、「マイリトルガーデン」がロビンソンズもの。
さらに、カメラはマンションの一室限定になってて外に出て行かない。
さらにさらに、たった一日のできごとという形になってる。
あちこち尖らせすぎなんだけど、評論家には効果的だったみたいで、映画祭で賞取りまくってる。
•近くで爆発が起こり続けてる。
•スナイパーが無差別にひと撃ってる。
•火事場泥棒やってる賊が出る。
•頼りになる男がいない
これらの要素がサスペンスを高めている。
レイプのリアリティーがハンパなかった。
終わりかたも尖った話にふさわしい、なにも解決してないエンド。
あまりにえげつないシリア内戦を伝えるという点においても大成功している。
面白かった。
内戦擬似体験という名の映画鑑賞90分だけでも無理 of 無理すぎて実際にシリアではこれ以上にキツいであろう現実が日常になったまま10年とか経ってるってそんなん正気でいられるかよって話。スコアはつけられない。

これまで観てきた戦争映画は、外で兵士として戦ってるメンズを描いた作品が多かった。その間、彼らが帰る家を、子供を、老いた親を、守り抜こうと必死に生活をこなす女性たちがいる。子宝にも恵まれて高級マンションで幸せに良い暮らしをしていただろうに、いまは苦労が滲んで老け込んだ顔。極限で辛い取捨選択ばかりを迫られる日々。無邪気な少女は無理矢理大人にならざるを得ない。か弱く優しい女性は、強く逞しい母にならざるを得ない。そんな風に成長させられたくなんかない。戦争最悪。
のすけ

のすけの感想・評価

3.3
戦争映画はたくさん観てきたが、一室を舞台に描く作品は初。斬新だった。異様な緊迫感で生々しい。
でも、映画である以上ラストのいまいち感も含めもう少しストーリーとして成り立たせて欲しかった。
これでは「そこで終わるの?」となってしまう。
ある意味斬新で生々しくて注目するに値する作品だが、あくまでこれは映画なはず。映画として、何を最後まで見せるのかを突き詰めてほしかった。
BoltsFreak

BoltsFreakの感想・評価

3.3
壮絶な環境下での人々の閉塞された厳しい生活が痛いほど伝わってきた
幽斎

幽斎の感想・評価

4.6
「シリア内線」2011年から続く現在進行形のシリア全土の内戦、と言ってもスケールは世界レベル。アサド政権存続の攻防が何時しかアメリカとロシア、中国の代理戦争の様相を呈する。このトピックは多くの映画が創られ、その中でも本作は括目に値する。Berlin International Film Festival.Label Europa Cinemas.Winner。京都のミニシアター、京都みなみ会館で鑑賞。

レバノン産だがスタッフはベルギー、製作会社はフランスの共同制作。「ジーザスの日々」で注目されたPhilippe Van Leeuw監督、長編2作目。監督の友人の父親がシリアのアレッポの家から3週間も出られ無い。と言う実話を元に脚本を仕上げ、フランスに売り込み完成に扱ぎ付けた。故に本編の出来事が脚色された事に留意して頂きたいが、本国ベルギーとフランス、エジプトにスウェーデン等、世界の映画祭で18冠を獲得。英米が介在しない脚本は緊迫のフィクション、と言う形容が最も相応しい。

秀逸な点は2つ。設定を激化を続けるシリア国内、アパートの一室を避難シェルターとして肩寄せ合う家族と隣人にフォーカスした24時間の密室劇。ソリッド・シチュエーション・スリラーのプロットを現実の戦争に嵌め込んだ。2つ目は視点を女性にする事で、戦地が泥沼化するリアルな状況を俯瞰する立ち位置が素晴らしい。単に戦争の悲惨さを国際社会に訴えるテーマなら、戦地で戦う男目線が分り易い。スリラーと女性と言う2重に「退いた」演出が、逆に観客へ国内戦争の無常観を浮き彫りにする。

Leeuw監督は長編デビュー作「Le jour où Dieu est parti en voyage」ルワンダのジェノサイドを描いた作品で、社会派として認知された。本作では国際的に活躍する2人の女優が参戦。オーム役Hiam Abbass「シリアの花嫁」国際デビュー、「ガザの美容室」の演技で中東を代表する女優に。そしてハリウッド「ブレードランナー2049」「エクソダス 神と王」国際派スターに成長。夫の帰りを待つ女主人をリアリーに演じた。対するハリマ役Diamand Abou Abboudの迫真の演技は本作の見所の一つ。同じ年に製作された「判決、ふたつの希望」アカデミー賞でレバノンとして初めて外国語映画賞にノミネート。本作の演技でカイロ映画祭主演女優賞。2人は日常と戦争の境界線を見事に演じ切った。

アサド政権を支持するのはロシアとイラン、最近は中国も参戦。反体制派はアメリカを中心にフランスやトルコ、サウジアラビアにカタールと多国籍軍。これにISIL過激派組織も加わり混沌した情勢が厭戦の要因。事の発端はイスラム教とキリスト教の対立だが、レビューを書いてる現在では世俗主義とイスラム主義が内部分裂を起こし、収束の目途は全く見えない。それもその筈で、アメリカとロシアは内戦で大量の兵器をスンニ派やシーア派が買ってくれる。止める理由が無いのが実情。

一方で犠牲者は40万人に迫る勢い、シリア国外に逃れた難民680万人。国内700万人が難民に陥る。製作は2017年だが、最新の情勢では武漢ウイルスの感染が中東でも拡大、EUへの脱出も制限され、隣国のレバノンやトルコも他国からの難民が押し寄せ八方塞がり。日本人なら「国連は何をやってるんだ?」と思うかもしれないが、アメリカとロシアが常任理事国である以上、何の期待もできない。2012年にジャーナリスト山本美香氏がアレッポ取材中にシリア政府軍に射殺された。彼女はイラク戦争を取材し、ボーン上田記念特別賞の優秀な記者。ビジネス人質の安田純平が特別賞?、全く共感できない。

制作時には想像できなかった、武漢ウイルスの恐怖に怯える私達の日常。彼女達は内戦と言う武漢ウイルスを凌駕する生きるか死ぬかの衝撃の日々を送ってる。アメリカと自衛隊に守られてる私達も、今のステイホームの日常で彼女達の危機感が、幾らかは共感できる。シリア内線に疎い日本でも「ラッカは静かに虐殺されている」「娘は戦場で生まれた」ドキュメントな作品に触れる機会も増えた。本作は密室スリラーと言うより、リアル・ハードコアの形容が相応しい。

秀逸なのは政治的メッセージが一切無い事。製作国の全てがアサド政権打倒を支持するが、他の作品と違いピンポイントで、それを刺激する事を意図的に委棄してる。その事でシリアに留まらず、世界の紛争地域で起こり続ける、普遍的なシチュエーションに置き換えられる演出に凄みすら感じる。武器を手にする者ではなく、一般市民の視点を貫く事で、彼女達に訪れる恐怖と絶望を私達も自分の事の様に感じ取る。本編は「たった」一日の出来事。それが明日も明後日も彼女達には繰り返される。これを生き地獄と言わずに何と言うのか?。生きるか死ぬかで研ぎ澄まされた野生は「生」の尊さを私達に教えてくれる。銃声がBGMの生活に貴方は一日でも耐えられるだろうか?。

微温湯に浸かった日々の暮らし。こんな陳腐な文章でしか表現できない、自分自身が情けない。
世界のどこかで絶えず、こんな壮絶で恐怖に満ちた暮らしを強いられている人たちが、国が地域がある

ほんの一日の出来事でさえ、これほどまでに

ニュースとして大きな括りで見ている内線、でもそこにも生活はあって、それをリアルに見た感じ
苦しい
hisauk

hisaukの感想・評価

3.8
アサド政権と反体制派、ISISの対立が激化するシリア。
アパートの一室で家族と隣人が暮らす。
戦地に赴いた夫の帰りを待つ家族。
その一日、24時間を描いた作品。

アパートの外では爆弾と銃撃戦の音が鳴り響く。

静かにキッチンで身を寄せ合う家族達。

外に出るとスナイパーに狙撃される。
とんでもなく恐ろしい。

戦争だけではなく、金品を盗みにやってくるとんでもない悪党。
もはや人間では無い。
虫けらより劣る奴ら。

その悪党達に赤ちゃんと共に逃げ遅れを取り残された隣人の若い母親。
隠れた人達を助ける為にレイプされてしまう。

こんな事が実際にたくさんあったのだろう。

この様な人達が難民としてヨーロッパで生きている。
そこでも色んな問題が発生している。

2015年頃だったか、シリア人の小さな男の子の遺体がトルコの海岸に打ち上げられた時の衝撃を思い出す。

狂った者同士の戦争としか思えない。

重く、苦しい内容。
救われようのない映画だった。
み

みの感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

200901
シリアにて
・息するのを忘れるほど、臨場感ある
・赤ちゃんがもたらす効果、どうかその子だけは助けて欲しい
・「爆発でも泣かない」赤ちゃん。外での爆撃が日常となってしまった。常に死と隣り合わせの子供たち。
・映画には、終わりはない。この先どうなるのかわからない。明日も生きていけるのか、分からない。
・女性が虐げられる現実、目を背けたくなるほど残酷に描かれている。
・自分たちが置かれてる環境がどんなに安心で安全で贅沢なのか。
Maoryu002

Maoryu002の感想・評価

3.4
内戦が続くシリアのマンションで、オーム(ヒアム・アッバス)は家族と行き場を失った隣人ハリマ(ディアマンド・アブ・アブード)たちを守り暮らしていた。しかし、ハリマの夫がスナイパーに撃たれ、家に不審者が侵入し、彼らは命の危機に晒される。

アラブの春からのぐちゃぐちゃの内戦で、誰が敵で誰に狙われているかも分からないような混乱が続くシリアが舞台だ。
そこに生き残った家族の、リアルな生活を観るだけでも価値がある作品だろう。

まさに死と隣り合わせの状況で、オームは必死に日常を作り、家族を守り支えるんだけど、無秩序な世界はそれを許さずに仲間が傷つけられてしまう。
そこで人間の本性が現れ、思いがけない本音が出てくる。時に醜いけれど、相手を思いやり、何より生きることを諦めない人々の姿に胸が震える。

すべてが危いままのエンディングは、まさに今のシリアを象徴しているように思えた。
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