セルジオ・レオーネの傑作を愛する男たちが、自らの手で墓地のセットが組まれたロケ地を復元しようとする活動を追ったドキュメンタリー。
映画の視聴環境が色々便利になって、年間数多くの作品を簡単に観ることができるようになって、映画ファンとしてはありがたい限り。
だけどひとつひとつの作品にかける熱量は、その便利さに反比例するように年々下がってしまっている実感がある。これじゃいけないなと思いつつ、見たい映画はどんどん増えるから、熱量は下がる。
映画祭や、大作の公開初日や、コミコンに行くと確かに気分は盛り上がるが、やはり持続しない。
そして本作を観た。大変な苦労の結果成し遂げられた偉業に驚かされた。しかし真にこの作品が魅力的なのは、皆自分のできるレベルでこのプロジェクトに関わり、それを心から楽しんでいたことに尽きる。一本の映画に、これだけ熱くなっていいんだと思えた。
自分にとってのサッドヒル。。。既に掘り返されてるけど、やはりチュニジア(タトゥーイン)かなあ。