サッドヒルを掘り返せの作品情報・感想・評価・動画配信

「サッドヒルを掘り返せ」に投稿された感想・評価

映画に限らず、何かを好きでいる情熱を持っている全ての人々への賛歌
R

Rの感想・評価

3.8
サッドヒルを掘り返す…聖地巡礼。
このドキュメンタリー映画『サッドヒルを掘り返せ』を映画館で観ようとしていたので、昨年(2019年)3月、映画『続・夕陽のガンマン』の「Extended English Version」(2時間59分)を観て復習していたにも拘らず、本作上映館(シネマカリテ等)に行けず…。

映画『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』は、セルジオ・レオーネ監督、クリント・イーストウッドなど主演の映画で、原題は『The Good, The Bad and The Ugly』(善玉、悪玉、卑劣漢)というマカロニ・ウェスタン。南北戦争末期の西部を舞台にして、盗まれた20万ドルの金を巡って3人の流れ者(善玉、悪玉、卑劣漢)の駆け引き、戦いなどを描いた傑作。音楽は、前作『夕陽のガンマン』と同様にエンリオ・モリコーネが担当しており、印象的なメロディが全編にわたって流れる作品。

このドキュメンタリー映画は、「1966年、スペインのブルゴスで墓が作られたが、誰も埋められなかった」、「48年間放置されて墓は朽ちた」といった言葉で始まる。
これだけで、本作は、善玉(クリント・イーストウッド)、悪玉(リー・ヴァン・クリーフ)、卑劣漢(イーライ・ウォラック)が目指したサッドヒルという墓場を意味しているのが分かる。

実際には、2015年10月、セルジオ・レオーネ監督作『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』(1966年)のファンたちが、ラストシーンのロケ地を訪問。彼らは草や土に埋もれたまま48年眠っていたサッドヒル墓地を掘り返そうとする。このプロジェクトのニュースは世界に広まり、ヨーロッパ中から集まって来る。更に、エンニオ・モリコーネ、クリント・イーストウッドなど『続・夕陽のガンマン』関係者がコメントして盛り上がる。

本作でセルジオ・レオーネ監督が「(続・夕陽のガンマンは)壮大なピカレスク西部劇」と発言したフィルムが映されるが、続夕陽のガンマンほど全編にわたって目を見張りながらテンポ良く進む物語を見せてくれる娯楽作の逸品はなかなか無い。
こうした映画を再発掘しようとする人達の熱意が伝わって来るドキュメンタリー映画であった。
Aix

Aixの感想・評価

3.6
傑作「続・夕陽のガンマン」のロケ地を復活させようと奮闘する映画ファンのドキュメンタリー。

凄え良い話だ...これ、続・夕陽のガンマンに興味が無くても映画ファンなら目を輝かせて見てしまうように出来てますね。クリントイーストウッド、エンニオモリコーネを始め、当時の助監督や編集者がお爺さんになって、続・夕陽のガンマンについて語るのは胸熱展開でした。こんなプロジェクトがあったなんて知らなかったけど、確かに、あのロケ地は残しておくべきだと思います。多分、続・夕陽のガンマンを見た人なら分かるでしょう。

映画ファンの心をくすぐる良いドキュメンタリーでした。こういうドキュメンタリーは見てて楽しい。
MaTo

MaToの感想・評価

3.0
マカロニウエスタンを見下していたが、これだけ熱く語られると『続夕陽のガンマン』を見たくなってきた
切身

切身の感想・評価

3.7
Amazing!!!!!!!!!
熱中できるって素晴らしい。
熱意を注ぎ続けられるのもこれまた才能。
U-NEXTにて。マカロニウェスタンの傑作、『続・夕陽のガンマン』に魅せられた人達が、忘れ去られたロケ地にラストの決闘シーンの円形墓地を完全な形で再現。いわゆる「聖地巡礼」だが、ここまで徹底してやるともはや文化事業。映画オタク達の熱い情熱、そしてそれがラストで想いもかけない最高の形で報われる様子に爽やかな感動を覚えた。こんなにも長い間、多くの人たちを感動させ続けられる、やはり映画って素晴らしい。もう一度『続・夕陽のガンマン』を観たくなった。
映画ファンの鑑みたいな人しか出てこない。

クリント・イーストウッドの偉大さ
メタリカ。
レオーネもモリコーネもオマージュといえばオマージュ、パクリといえばパクリ。
rage30

rage30の感想・評価

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『続・夕陽のガンマン』のロケ地を修復しようとするファン達を追いかけたドキュメンタリー。

個人的に『続・夕陽のガンマン』はハマらなかったのだが、それでも印象に残ったのはサッドヒルと呼ばれる、広大な墓地。
画面一杯に墓標が広がる壮大な光景は、確かに圧倒させられるものがあった。

てっきり、あの墓地は実在の墓地だと思っていたのだが、それが映画の為に作られたと知って驚き、尚且つ、この50年間に放置され、土に埋まってしまった事にも驚かされた。
本作は、その埋まってしまったサッドヒルを掘り返そうとする、ファンの姿を描いたドキュメンタリーである。

正直言って、“聖地巡礼”に対する興味がまったくない人間なので、彼らに共感は出来なかったのだけど、『続・夕陽のガンマン』の制作秘話を聞いてるだけでも面白いし、映画がエンタメの枠を超えて、宗教的な存在にまで昇華していく様子は興味深く見れた。

劇中で「芸術家もファンも生きる意味を探し求めている」という言葉があったが、それが彼らにとってはたまたま『続・夕陽のガンマン』だったという事。
何かに夢中になれば、それ自体が救いになりえる。
オタク的な趣味を持ってる人なら、きっと励まされる作品だろう。
50年以上前の映画を巡って、こんな企画が成り立つだけでおもしろい。撮影の裏話やオフショットも楽しい。

それにしても驚いた。サッドヒル墓地は、あの作品のために作ったセットだったのですか⁈ さすがに名称は架空だろうけど、実在する墓地、遺跡だと思ってた。え!やだ、私だけ?

そりゃ確かに、何てぴったりなロケーションなんだろうとは思ってました。まさしく死のコロッセウム。しかも墓標が観客みたいなんだもの。
だから、あの場所からインスピレーションを受け、最後のシークエンスが出来たのかと思ってた。でも、そこから作り上げたとなると、見方が全く違ってくる。何という規模!創造力!

ドキュメンタリーの出演者として、年齢を重ねたクリントイーストウッドが登場したときのオーラと華やかさは、さすが!だった。それと同時に、名もなき兵士役に敬意を払い、同等に取り上げたのは、愛と粋を感じ、とても好感が持てた。

あと、開始10分で涙が一瞬ジワっときた。人生の大先輩やその道の大御所達が、熱く語るのを見て、西部劇を好きになった子供の頃の感性を肯定された気がした。✨

※教えてくれて、ありがとうございました!観てよかった&もっと好きになりました。
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