あの記録的大ヒットを打ち出した、『あの頃、君を追いかけた』の、ギデンズ・コー監督制作の、青春ホラー作品。
いじめっ子といじめられっ子が、突如現れた怪物を監禁することで、怪物を主として物語が進んでいく。
主人公リンは、高校でクラス全員にいじめられている。なんなら、先生も味方してくれない。世の中、みんな悪人なんだと割り切って過ごしている。
そんなある日、いじめっ子のリーダーである、ドアンとその仲間たちと一緒に、リンは、老人の相手をするボランティアに参加させられることになる。そこで、たまたま出会ってしまったのが、二体の怪物。怪物らは、人を喰って生活をしている。
怪物らから逃げ切ると、一体の小柄な怪物が、車に轢き逃げされて道路に倒れてるのを見つける。ドアンは、自分らの責任にされるのを避けるため、ある提案を持ちかける。それは、怪物を学校で監禁してしまおうというものだった…。
個人的には、あまり合わなかったかも…。極端なスクールカーストを見せられてる気分でなんとも言い難い。ドアンは正直やりすぎてる😅
今作、『あの頃、君を追いかけた』を観ていれば、何か対比ができる作品だとかなんとか。自分は観ていないため、そこはわからなかったのだが、観てたらもう少し面白く思えたかも。
物語終盤の、怪物がバス内で生徒たちを襲いに襲いまくるシーンは、音楽と相まってて結構好きだったけども…。
この物語から読み取れたことは、どんな人でも悪人なんだなと。リンは、善人になりきれなかった凡人。悪人には染まらなかっただろうけど、決して善人ではなかった。
そして、いじめのリーダーのドアンとその仲間たちが消えても、なくなることがないリンへのいじめ。世の中は、みんな悪人なんだと考えたリンの最期は、なかなかよかった。
今作、本物の怪物が登場して進展していくが、ホンモノの怪物は、人間そのものなのかもしれない。
