このレビューはネタバレを含みます
基本的に主人公を除いたらイカれた奴らしか出てこないこの映画。そいつらに比べたら化け物の姉妹の方がよっぽど人間味溢れてた。
化け物の妹に関しては映画通して終始被害者でしかなかったしね。
ただ主人公も主人公で、被害者の内は悪人に虐げられてる可哀想な善人ぶってれば良かったけど、いざ悪人サイドに近付いたら綺麗事ばっか言うくせしてなんだかんだ易きに流れていったのが印象的。
でも実際これって一番リアルな感情だと思うし、観てる人の中でも大多数の人は主人公と似たような物なんじゃないかと思う。自分も含めて。
全体的に主人公のそういった心理描写が凄い良く出来てて、観てても飽きずに楽しめた。
結局最後まで本音を綺麗事で誤魔化してしまい善人になりきれなかった主人公が絶望しながら取ったラストも、BGMと相まってずば抜けてカッコ良かったし、けして他国の映画の真似事でなく独自性で勝負してるこの映画はかなり好みだった。
あ、あとこの映画、警察がビビるぐらい仕事してないです 笑
