にんじんしりしり

忘れじの面影のにんじんしりしりのレビュー・感想・評価

忘れじの面影(1948年製作の映画)
3.6
最初から最後まですべて予想通りなのに飽きない。ふしぎ。

「僕の前から消えないでくれ」
「君のような女が存在する。それが謎だ」
いや、あんたが勝手に消えとんやがな。
こんな甘い言葉を当たり前のようにサラサラ言える人って怪しいよ。男前に見えるけどさ。

「あなたに何も要求しない女でいたかったの」
格好つけたいし強がりたいのはわかる。重い女って思われたくないよね。でもね、こう思ったらすでに都合のいい女なのよ。それでも、好きな人にたま〜に優しくされるだけで幸せなんだよね。今までの我慢と辛さが全部報われるよね。プレイボーイと一緒にいるときのリザが1番輝いてた。どんなに傷つけられても恋しさゆえ心を乱す。それは紛れもなく、本物の愛だった。

古い映画だけど、人の恋模様は現代と何も変わりはしないんだなぁ。