Yuri

SUNNY 強い気持ち・強い愛のYuriのレビュー・感想・評価

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)
2.5
私は本作で描かれているコギャル世代とは、恐らく3年くらいズレているのですが、懐かしいというより、こっ恥ずかしくて観てられない!みたいな暗黒時代を観させられているような感覚でした(^_^;) でも同時に、高校生の彼女たちはそれはそれは楽しそうで、「ああ、私たちもこんな風にいつもカラオケに行ってたな。」とか「声かけてくる男の人たちを往なしてたな(爆)」とか、自身の高校時代が鮮やかに蘇りました(*^^*) 私は奈美たちと同じく中高一貫の女子校だったので、ああ、楽しかったなーと(*^^*) でも、多分大根さんが描くあの時代は、大人から観た&サブカル寄りで、あんなにコギャルだらけの学校はなかったし、ロン毛のDJはいなかったし、オザケンを聴いている人もいなかったです(私の周囲には爆)演出も敢えてなのかも知れませんが、学祭ノリでダサい。冒頭なんか、素人のフラッシュモブを観させられているような気まずさです(>_<) 音楽も小室さんが担当していますが、ただ場面に合わせて垂れ流しているだけのシーンも多く、合わせ方も古いです。「モテキ」の時のような驚きと発見がない。篠原涼子と広瀬すずは寄せているとは思いますが、驚くほど表情などが似ていて、二人を通じて時代がリンクしていくのは見事でした。広瀬すずちゃんは、彼女史上最大の変顔の連続で振り切り過ぎていて、逆に心配になりました(^_^;) 他のキャストも現在と過去で似ている人を集めていて、山本舞香と池田エライザの立ち位置と存在感が良かったです。大人版奈々に関してはそうきたか、と。個人的にはTRFだし、内田有紀とかが良かったのにと思いました。陰の立役者はミレイ役の小野花梨。言うことなしに上手いし、物語の鍵を握っているのに、クレジットなしは可哀想(;_;) 何というか、笑いから泣きへの切り替えが上手くいっておらず、韓国版だともっとエモーショナルなのになぁと残念でした。各キャラクターのエピソードも弱いです。板谷由夏は末期がんとは思えないくらい綺麗で優等生で、確かにこれは真木よう子が正解だったなと思ってしまいました。でも、終わった後、劇場拍手喝采だったので、良かったみたいです。私的には大根さんには、早く切れ味とエグさを取り戻して欲しいです。
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