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仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング 仮面ライダーブレイブ&スナイプのokomeのレビュー・感想・評価

4.7
瀬戸利樹があんまりにもよすぎる

鏡飛彩=仮面ライダーブレイブのモチーフはファンタジー系RPG
囚われの姫を救う勇者あるいは騎士

姫を12時までに救う、取り戻す
ラブリカが絡むことによって"愛"を指標として据え置き、小姫を"姫"としてラブリカとブレイブのどちらが"姫"と結ばれる"勇者(あるいは騎士)"になりえるか?
そういうモチーフ感があってとてもよかった

いままでバグスターとして眠っていた小姫を目覚めさせたのがラブリカだとして、それは白雪姫と王子のようだったけど小姫は白雪姫ではない
シンデレラ姫のストーリーを思わせるようなモチーフだったけど、小姫はシンデレラ姫ではない
囚われの姫を救いにいくストーリー上での小姫の立ち位置は眠れる森の美女のオーロラ姫のようだったけど小姫はやはりオーロラ姫ではない

姫の字を名前にもつ小姫はどの姫にもならずで、小姫と飛彩としての物語の一つのチェックポイントに辿り着いた
そんな感じの話だったと思う

そして、本編では飛彩目線で語られる小姫と飛彩の話が多かった(つまり小姫が小姫として生きてるエピソードがあまりにも少ない)
飛彩があまりにも「自分はあまり良い恋人ではなかった」と自責するシーンが多く描かれ、加えて飛彩⇔永夢の関係性の構築の仕方からみても飛彩と小姫の関係性が不透明なところがあった気がする
しかし、このトリロジーで飛彩と小姫の学生時代にスポットライトを当て飛彩の生真面目すぎるが故の天然、トンチンカンなところを見てしまった小姫というエピソードを描くことで小姫もたしかに飛彩のことが好きで、べつに飛彩はわるい恋人ではなかったんだろうなという予感を持たせてくれたのがとても良い
恋人関係を続けていくうちにすれ違いが起きてしまうのはやむなしで、飛彩も小姫もまだ人間として未熟でも致し方ない年齢であることを想定すると飛彩が言うほど飛彩は悪い恋人ではなかった気がするのだ
鏡飛彩を神格化するわけでもなく、飛彩は普通に一人の人間であり、生真面目すぎる性格ゆえに衝突も起こしやすいし、反感も買いやすいところもある けれども 鏡飛彩はほんとにかわいいやつなんだよ……

かわいすぎるんだ……

かわいいんだ飛彩……


自責、使命感、的確すぎる優先順位付けのスキル……
それでああなってるだけで鏡飛彩はふつうにかわいくて愛しくてやばいくらいに重い男なのである!!!! 飛彩さいこ〜〜〜〜
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