オマージュがすごい!クローネンバーグが表紙の本をさり気なく置いておいたり所々に遊び心やリスペクトを感じました。気になる女性を誘うときの言葉が同じところとかもグッときましたね。テレポートさせる物に対する考え方とかも親子だな〜と。
しかしあれだけの人数が何年かけても失敗ばかりを繰り返してたあの機械をひとりで創り上げて使いこなしてたセス、あなたどれだけ凄いのよ。
評価けっこう低いですけどね、普通に楽しめました。主人公もヒロインもふたりともよいし自然だったし。でも低い理由もわかる(笑)
変態しはじめてから、あれ?これなんの映画だっけ?状態になってしまう。エイリアン観てたんだっけ?みたいな。
セスの息子であるマーティン役のエリック・ストルツが思いがけずめたくそイケメンで仕草や細やかな表情がたまらなくてずっと見てられる…って感じでした。マイケル・J・フォックスに似てるのにな〜人気ありそうなものなのに知らないなと思って調べてみたら『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主役に実際に抜擢されてたのですね(しかも名前もマーティで似てる)芝居がシリアスすぎる、コメディ向きではないなど監督に納得してもらえず6週間で降ろされてしまったらしい…しかしさマイケルとエリック、身長差すごいよな…他の作品も気になる!
とにかく犬は切なかったな、、だからこそラストはかなりエッジが効いてて皮肉たっぷりな終わりかたで最高でした!
途中のエイリアンタイムがどうにかなればって感じでロマンスも悲しみもよかったです!(あれ?結局マーティンは助かったのか…?)
あと改めて思ったのは、クローネンバーグってやっぱり独特な時間の流れがあるよなぁと。わざとまったりさせてるのか間延びにさせてるのか、セリフのやりとりもゆったりしてるんですよね。人によってはダルく感じてしまうかもしれないその時の流れがなかったので、ピタッピタッとお利口に感じたというか(悪い意味ではなく)やっぱりあの人は独特な空気感があるんだなと改めて思いましたね〜。
そういうところって、音楽と一緒だなって思いました。