「プロレスは物語 タイツで語る連続ドラマ」
イギリスのプロレス一家の実話。
見た目がまんまストⅡのザンギエフな父と下ネタウェルカムな母。そして夢を絶たれて意気消沈する兄と、夢を追って進むも、兄を置いていくことになってしまう苦悩と現実の厳しさの中で挫折しかける妹。そんな一家のプロレス愛、家族愛、そして絆の物語。
かなり良かった。大泣きするほどではなかったけど、感動しました。つくりも丁寧で、プロレスに詳しくなくても十分楽しめるのではないでしょうか。
フローレンス・ピューがとにかく最高。彼女が出演している映画は何本か観てるけど、どれも違った顔を見せてくれて、そのどれもがはまり役。本作でも今までとはまた違った彼女の魅力が全開でした。いや~技かけられてぇ!(←問題発言)。
そうそう、ザ・ロック役はあのドウェイン・ジョンソン……って、つまり本人役ですが、彼と父親との電話のやり取りには笑った。
「観戦中にどこのボケだ」
「ドウェイン・ジョンソン」
「俺はヴィン・ディーゼル」
……また共演してくれるかね、この二人。
ところで、本作の日本版ポスターはいかがなものか。『最強家族』ってあって、ドウェイン・ジョンソンが一番前にいたら、彼の家族の話と勘違いしちゃうだろうに。彼はあくまで引き立て役ですぞ。
余談だけど、もう一つ感動したのが、プロレスリング・ジムに通っていた盲目の少年のその後。ほんと、これには驚きとともに心揺さぶられた。