実話を基にした絵に描いたようなアメリカン・ドリームで、イギリスの片田舎で小さな興行を営むプロレス一家の娘がWWEのトライアウトに合格し、夢の実現に向かうベタな展開に胸が熱くなった。
冒頭から細かいギャグで笑わせてくる展開で、ニック・フロストは画面に出るだけでほんとほのぼのするよね。WWEのトライアウト直前に本人役で登場するドウェイン・ジョンソンの繰り返しギャグとか最初は結構ヌルい感じなんだけど、兄が合格しなかったことで家族関係にヒビが入ったり、サラヤがWWEの養成所で美女たちにハブられるシリアス展開になるあたりで気持ちがどんより重くなった。これが終盤の急展開で一気に盛り上がって、サクセスストーリーと家族関係の再構築物語がうまく融合してた。
エンドロールに流れる本人映像で、サラヤ役のフローレンス・ピューが本人そっくりなのに驚いた。
